DIYでブレーキパッドを自分で交換?

そもそもブレーキパッドは自分で交換出来るの?

結論から言うと、自分の所有する車のブレーキパッドを交換するのは法律的には特に問題ありません。

道路運送車両法の第47条で、自分の車は自分で整備するよう義務付けられていて、自分自身の車を自分で整備する場合は整備士資格はいりません。 又、車検の時に整備工場の人に「○mm以下なので車検には通らないですよ」と言われた事がありますが、これも間違いで、車検には「ブレーキパッドが何mm以下NG」とかの規定や測定はなく、ブレーキが正常に機能しているかどうかをチェックするだけだそうです。

だから、DIYでブレーキパッドを交換するのは大丈夫です。但し、作業は完全に自己責任です。自己責任でも事故などを起こした場合は他人に迷惑をかけてしまう可能性がありますので細心の注意を払い安全に行いました。

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私の車は平成13年物で、今度車検をすると製造から20年に突入する怪物クラスの中古車です。

かなり古い車で、あと何年乗れるか分かりませんが、割りとエンジンも元気だし、ちょこちょこ整備もしているので出来るところは極力自分でやろうと思い、今回初めてブレーキパッドの交換に挑戦しました。

でも一番の理由は、パッド自体ネットで検索すると4枚セットで2,000円弱で売っているのに整備工場などでは本体価格が1セット6,000円ぐらい、作業代が片側6,000円~8,000円ぐらいかかるところもあり、かなりの節約になるし、ブレーキの利き具合は特に問題はなかったのですが、車検を機に確認の意味と前回車検時に残りが4mmと言われていたので「そろそろ替え時かな」と思いやってみることにしました。


かなりの汚れやサビがあり、見苦しい画像ばかりですが、申し訳ありません。(笑)


又プロの方から見るとかなり雑で、詳しい説明がないので突っ込みどころ満載ですが、勘弁してください。ただネットで詳しく説明しているサイトでも初心者が初めてやろうとした時に「ここはどうするのだろう」と言う疑問にあちこちのサイトを探し回った経験を素人目線で投稿していますので、私と同じような疑問にぶち当たった人の参考になれば幸いです。

タイヤを外す

キャリパー

出来ればクロスレンチがあればいいのだけど、無い場合は付属のレンチでも可。


まずジャッキをセットし、少しだけ車体を上げます。


その状態でナットを緩め、ホイールを取り外す準備をします。


そして、タイヤが浮くところまでジャッキアップして完全にタイヤを外します。


※今回は付属のパンタグラフジャッキを使いましたが、出来ればフロアジャッキを使うか、ジャッキスタンドで補助するのがベスト。又、ジャッキアップは平坦な場所で、後輪には車止めを必ずすること。傾斜がある場所や下が硬い場所で無い場合は横滑りしたり最悪潰されてしまいますので事故がないように注意が必要です。


ブレーキキャリパーのボルトを外す

ブレーキキャリパーを開ける。

ブレーキキャリパーの裏側に上下2ヶ所あるボルトの下側を14mmのメガネレンチではずします。

逆ネジでもなんでもありませんので、普通にボルトを外す方向に回します。


周りが固着していて少し固い感じがしますが慎重に、少し強く力を入れると緩みました。


ネットではパッドの減り具合を左上の小窓から確認できると書いている人がいましたが、正直素人には初めて見るので何が何やら分かりません。


※レンチは必ずメガネレンチかピッタリ合ったソケットレンチを使う事。


ブレーキキャリパーを開ける

ブレーキキャリパーを開ける。

外したボルトを抜き取ると下側から上に持ち上がりブレーキパッドが露出します。

ブレーキパッドを確認します

真ん中のローターと呼ばれるディスクを挟み込むようにパッドが取り付けられています。


この時点で初めてブレーキパッドを確認することが出来ました。

ブレーキパッドを取り外す

パッドを取り外す 取り外す

思ったより簡単に取り外せました。

合せ貝を開くような感じでやると簡単に取れました。

新旧のパッドの比較

左が外したやつで、右側が新しいパッドです。


互いに向かい合っている方がパッドですが、新品が10mm程度ですので、
取り外したやつは2mm以下だったようなのでヤバイところでした。

新品のパッドの表面を研磨する

研磨

新品のパッドは角が尖っているので60番~100番程度のサンドペーパーで
表面を削っておいたほうが取り付けた時に馴染むみたいです。

新品のパッドを取り付ける

新品のパッドを取り付ける

外した時と逆の要領で新しいパッドを取り付けます。

2枚とも取り付けた状態

内側と外側の2枚とも取り付けた状態です。


パッドの取り換えはここまでですが、ここからが大変です。

ブレーキフルードを確認する

ブレーキは油圧でピストンを押し出してパッドとディスクとの摩擦を利用して車体が止まるようになっています。

その油圧に使っているのがブレーキフルードです。

ピストンは取り外した摩耗して薄くなった状態のパッドの位置で止まっていますので押し戻さないといけません。

ピストンを押し戻した時にブレーキフルードがリザーブタンクに戻されて、溢れる可能性がありますので、現在の状態を確認します。

MAX(上限)とMIN(下限)の間にある事が重要。

MAX(これ以上いれると悪路走行時にタンクからこぼれ塗装面をいためます) MIN(これ以下になるとエアーが入りブレーキがきかなくなります)

出典⇒Yahoo!知恵袋

ピストンを押し戻す

出ているピストンをディスクブレーキピストンツールなどの専用の道具を使って押し戻さないといけません。

Cクランプやウォーターポンププライヤーなどを利用する方もいるようですが、私はたまたま手持ちのパイプクランプと言う木工用の道具を使うことにしました。


ディスクブレーキピストンツール


※Cクランプやウォーターポンププライヤーなどでやる場合はゴム板やウエスなどピストンに傷がつかないように保護をする必要があります。


ピストンが戻った状態

押し戻したピストンですが、完全に戻っていないとブレーキキャリパーが定位置に戻らないので頑張って押し戻します。


ブレーキフルードのリザーブタンクの液面を注意しながらゆっくりと気長に押し戻します。

ブレーキキャリパーを戻して終了

ブレーキキャリパーを戻し、ブレーキフルードがMAXを超えていなければ終了です。
最後にブレーキを30回ほどポンピングしてホースの中エアを抜きます。

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